九州・高千穂郷の干ししいたけ専門問屋

杉本商店

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SDGsについて

農水省サステナアワード大賞を受賞しました!

林福連携によるしいたけ生産


農水省から大賞受賞に際して有り難い講評を頂きました!
「まさに生産者を守るというようなコンセプトでしっかりやっていただけ、さらには林業と福祉事業をうまく連携して地域の全体で、この森、森林、さらには産業を維持していこうじゃないかといったような動き、本当に大変な素晴らしい取り組みだと思います。題名にもあります"ここでしか作れない、を世界へ"ということで、我々としても地域のサステイナブルなあり方として、日本のあり方はこうなんだということで世界へ発信していきたいと思っています。」


海外でも絶賛されるうまみと食感は、クヌギ原木だからこそできるものです。
椎茸の原木栽培は1000年前から持続しています。
原木となるクヌギは、写真のように切り株からまた新芽が生えてきます。
そして、15年後にまた椎茸栽培用に伐採されて、約6年椎茸を育んだ原木は、土へ還ります。
この過程で里山には道が出来て、他の山菜なども採りやすくなり、実り豊かな山林が次の世代へと持続していきます。
昔から変わらぬクヌギ原木での栽培は、遠い未来を見据えた作業ばかりで、海外では絶対に真似できません。
「ここでしか作れない」とても価値あるものです。
このストーリーを話すと世界中がこう言います。
「WOW...」

林福連携によるしいたけ生産
林福連携によるしいたけ生産(林野庁SDGs特集)

しかし、この仕組みを永続するために、クリアしなければならない大きな課題があります。
それは、「産地の維持」です。
今、産地は高齢化と人口減少によって、担い手不足が進んでいます。
高齢化。これは止められない。
そこで、私たちは高齢作業者に負担の大きい【伐採作業】を種駒メーカーと、【コマ打ち作業】を近隣の福祉施設と、連携委託する事で作業負担軽減と障がいのある方の所得UPを実現しました。
作業負担が減る事で、長く栽培に取り組んでもらえます。
さらに、生産量が増え、生産者と福祉施設の所得向上も見えてきました。
この事業モデルは、林福連携の先進事例として令和元年度林業白書のSDGs特集に掲載されています。

我々は生産者の方が持ってこられた干し椎茸を全量買い取りその場で現金で支払います。そしてそれを一年で売り切らなかったらまた皆さん笑顔で干し椎茸を持って来られますので毎日売るのに必死です。
この取り組みは1970年にCOOPしいたけの製造を受託した時から始まりました。兼松食品が多額の現金を毎年用意し、日本生活協同組合連合会がCOOPしいたけだけでなく規格外の椎茸も全国の生協へ供給してきました。それぞれ組織として極めて異例の対応を続けるために、歴代の担当者の皆さんは大変な苦労をされました。高千穂郷産の椎茸が普通より美味しかったから、これまで50年以上の長きにわたって続けてこられたんだと思います。
原木を伐採して生産者に供給する事業も、兼松食品と協同で細々と始めましたが、今では林野庁の強力なご支援も得て、大きなうねりとなりつつあります。
動画に福祉施設での「軸なし椎茸」の作業風景が出てきます。障がい者だからと安い賃金の仕事しか無かったところ、普通の賃金でお願いして大変喜んでもらっています。軸を取ることで傘の中央から吸水して早く戻ります。この商品も大人気なのでお近くの生協で探してみてください。

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